広大な実験養殖池
混合養殖の事実
広大な養殖池でのエビ養殖は常に疾病との戦いです。エビのストレスを最小限に抑え病気の蔓延を防止するためには薄飼いは必須条件ですが、それでは収益性は望めません。そこで、淡水のエビであるオニテナガエビと海水のエビであるバナメイエビを同時に養殖する技術により、薄飼いによる採算性の悪化をカバーします。池の底付近を縄張りとするオニテナガエビと、池の上中部を回遊するバナメイエビの習性の違いを利用した画期的な養殖技術です。
海水のバナメイエビを如何にして淡水に順応させるか。稚エビ生産から保育園池への投入。幼稚園池を経て収穫されて卒業して行くまでの過程の完全サイクルを日本の陸上養殖現場でも実現するお手伝いをします。
オニテナガエビ養殖池(日本)
オニテナガエビ種苗施設(日本)
親エビ(日本)
親エビ(タイ)
タイでは、オニテナガエビ養殖は稲作に比べて遥かに収益性が良いため、水田をエビ養殖池に転用することで、海から遠く離れた内陸地でもエビの養殖が盛んに行われています。そこで用いられている種苗生産技術を、そのまま日本で再現することに成功しました。すでに何年間にも渡って、ブローダー生産〜稚エビ生産のサイクルを実現しています。これにより、海外からの稚エビ輸入に頼ることなくエビ生産のサイクルを繰り返すことが可能になりました。
タイでも非常に高い評価を得ているスチャートファーム式種苗生産技術があります。弊社はスチャートファームに出資することでこの技術を習得しました。スチャートファーム式完全種苗生産システムを世界中のどの地域でも再現出来ます。
スチャートファーム(タイ)
スチャート式種苗生産プラント(日本)
スーパー親エビ(産卵)
親エビ交配写真
バナメイエビの種苗生産は、水作り、水の管理が最大のポイントです。その他にもブローダーに与える餌には特にノウハウが必要です。稚エビは生まれるだけではダメで、如何に丈夫で病気に強く早く育つかが重要です。
健康な稚エビを生産する上で欠かすことが出来ないのが、スーパー親エビ(ブローダー)の生産であることは疑いありません。弊社ではこの貴重なノウハウを余すところなくお伝えして、再現することをお手伝いしています。
PVCシート製養殖プール(8mt)
PVCシート製プール(2mt)
FRP製やコンクリート製に比較して安価で移動も可能な組み立て式PVCシート製プールは、陸上養殖のコストを削減する上で大変貴重なアイテムです。サイズも直径2メートルから直径12メートルまで、プールの高さも50センチから120センチまで、お客様のご希望のサイズでカスタマイズ致します。排水口の種類、取り付け位置も養殖する魚種や海藻などの種類に応じて臨機応変に対応し、分解した状態でタイから空輸、もしくは海上輸送し、お客様が簡単に現地で組み立てることが出来る仕様です。
生物濾過装置
完全閉鎖循環式濾過を実現するために開発した、物理+生物濾過装置です。移動を考慮して20ftコンテナに1台、40ftコンテナに2台がきっちり収まるサイズで設計されています。濾過能力は毎時1.2トン。1台あれば50トンプールを2日間で濾過します
組み立て式魚礁(エビ、魚の隠れ家)
1種類のシートを組み合わせることで、色々な高さや幅にエビや魚の隠れ家となる穴を構築出来る優れもの。ダンボール箱に入れて移動出来るので、従来のPVCパイプ製の隠れ家に比較して製品代金と輸送費を大幅にコストダウンすることが出来ます。
日本人にも人気のオニテナガエビですが、日本国内に安定的に供給されるルートが無いため入手が非常に困難です。 弊社では他社に先駆けて自社製冷凍オニテナガエビを定期的に日本へ輸出して在庫販売することで、日本国内にオニテナガエビのマーケットを構築するべく取り組んでいます。 冷凍エビはタイから、生きたエビは弊社が技術指導する日本国内の養殖場から供給することで、いつでも安全安心なオニテナガエビを日本国内で食せる環境づくりを目指しています。